【モーニング講座】で学ぶ!手荒れ・腰痛…美容師特有のリスクに備える生命保険選び

手荒れや腰痛で、もしハサミが握れなくなったら…?そんな美容師特有の不安を解消する生命保険の選び方を、モーニング講座形式で分かりやすく解説します。この記事を読めば、美容師に必要な3つの基本保険から、20代・30代・40代といったライフステージ別の最適なモデルプランまで全てが分かります。会社員と違い公的保障が手薄になりがちな美容師にとって、万が一の収入減に備える保険は、安心して働き続けるために不可欠なお守りです。

目次

1. 美容師だからこそ考えたい生命保険の必要性

華やかでクリエイティブな美容師という仕事。しかしその裏側では、立ち仕事による身体への負担や、薬剤による手荒れなど、多くの職業的なリスクと隣り合わせです。お客様の「なりたい」を叶える大切な仕事を長く続けるために、まずは美容師特有のリスクと、万が一の際の公的な保障について正しく理解することから始めましょう。

1.1 「もしも」が現実に 手荒れや腰痛で働けなくなるリスク

美容師の職業病としてよく知られるのが「手荒れ」と「腰痛」です。シャンプーやカラー剤などの薬品に触れ続けることで起こる手荒れは、悪化するとハサミを握ることさえ困難になります。また、長時間の立ち仕事や中腰でのシャンプー姿勢は、腰に大きな負担をかけ、椎間板ヘルニアなどを引き起こす原因にもなり得ます。

これらの症状は、ある日突然仕事ができなくなる事態に直結します。「少し休めば治る」と考えていても、ドクターストップがかかり、長期の休業を余儀なくされるケースは少なくありません。自分の身体が資本である美容師にとって、働けなくなることは収入が途絶えることを意味するのです。

1.2 会社員とは違う?個人事業主美容師の公的保障

業務委託やフリーランスとして働く個人事業主の美容師は、会社員の美容師と公的保障の内容が大きく異なる点に注意が必要です。会社員が加入する健康保険には、病気やケガで働けなくなった場合に給与の約3分の2が最長1年6ヶ月間支給される「傷病手当金」という制度があります。

しかし、個人事業主が加入する国民健康保険には、この傷病手当金の制度が原則としてありません。つまり、病気やケガで仕事を休んだ瞬間から収入がゼロになってしまうリスクを自らカバーする必要があるのです。この違いを知らずにいると、いざという時に「こんなはずではなかった」と後悔することになりかねません。

1.3 安心してハサミを握り続けるためのお守り

手荒れや腰痛で働けなくなった時の治療費や、休業中の生活費はどうすればよいのでしょうか。その不安を解消し、経済的な支えとなってくれるのが生命保険です。生命保険は、もしもの事態が起きても、経済的な心配をせずに治療に専念し、安心して生活を立て直すための「お守り」のような存在です。

将来への漠然とした不安を解消し、目の前のお客様一人ひとりに集中できる環境を整えるための、未来への投資とも言えます。お客様の笑顔のために、そして自分自身の人生のために、万が一への備えをしっかりと考えておくことが、プロフェッショナルとして輝き続けるための第一歩となるでしょう。

2. モーニング講座1限目 美容師の生命保険選びで押さえるべき3つの保険

おはようございます!モーニング講座1限目の始まりです。生命保険と一言でいっても、たくさんの種類があって「どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。この時間では、私たち美容師がまず押さえておくべき基本の3つの保険を、それぞれの役割とあわせて分かりやすく解説します。あなたの「お守り」となる保険を見つけるための、最初のステップです。

2.1 病気やケガの治療費に備える「医療保険」

まず基本となるのが、病気やケガで入院・手術をしたときの費用に備える「医療保険」です。美容師の仕事は、立ち仕事による腰痛やヘルニア、薬剤による手荒れ、ハサミでの思わぬケガなど、職業特有のリスクと隣り合わせ。もし入院や手術が必要になった場合、国民健康保険などの公的保障だけではカバーしきれない自己負担が発生します。

医療保険は、入院日数に応じた給付金や、手術の種類に応じた一時金を受け取れるのが基本です。これにより、治療費はもちろん、差額ベッド代や食事代、通院のための交通費といった、治療に専念するためにかかる様々な費用を補うことができます。まずは日々の健康リスクに備える土台として、医療保険の準備から始めましょう。

2.2 働けない間の収入をカバーする「就業不能保険」

次に、美容師にとって最も重要といっても過言ではないのが「就業不能保険」です。これは、病気やケガが原因で、長期間ハサミを握れなくなったときの収入減少に備えるための保険です。

会社員であれば「傷病手当金」という公的な所得補償がありますが、個人事業主やフリーランスとして働く美容師には、基本的にこの制度がありません。つまり、働けなくなった瞬間から収入が途絶えてしまうリスクを直接抱えているのです。重度の手荒れや腰痛、精神的な不調などで長期間サロンに立てなくなった場合でも、家賃や生活費の支払いは待ってくれません。就業不能保険は、そんな働けない間の生活費を月々のお給料のように保障してくれる、まさに生命線となる保険です。自分の技術が資本である美容師にとって、医療保険とセットで必ず検討したい保険です。

2.3 万が一に備える「死亡保険」

最後は、ご自身が亡くなった場合に備える「死亡保険」です。この保険の必要性は、あなたのライフステージや家族構成によって大きく変わります。

もしあなたが独身であれば、ご自身の葬儀費用や身の回りの整理資金として、最低限の保障を準備しておくと安心です。一方、配偶者やお子様がいる場合は、遺された家族のその後の生活を守るための大切なお金として、非常に重要な役割を果たします。特に個人事業主の場合、会社員が受け取れる遺族厚生年金がないため、より手厚い準備が必要になることも。死亡保険は、自分がいなくなった後の経済的な負担を軽くし、家族への最後の愛情を形にするための備えといえるでしょう。

3. モーニング講座2限目 ライフステージ別 美容師の生命保険選びモデルプラン

美容師としてのキャリアやライフステージの変化は、必要な保険の形も変えていきます。2限目では、年代や立場に合わせた具体的な保険選びのモデルプランを解説します。ご自身の状況と照らし合わせながら、最適な「お守り」を見つけるヒントにしてください。

3.1 20代アシスタント向け まずは入院と就業不能リスクに備える

アシスタント時代は、まだ収入も安定せず、貯蓄も十分ではないことが多いでしょう。この時期に最も警戒すべきは、病気やケガで長期間働けなくなることです。特にシャンプー業務による手荒れや、立ち仕事による腰痛が悪化し、ドクターストップがかかる可能性もゼロではありません。

そこで20代の美容師さんがまず優先すべきは、自分自身の生活を守るための「医療保険」と「就業不能保険」です。高額な死亡保障は後回しにして、まずは月々の保険料を抑えながら、入院時の治療費や働けない間の生活費をカバーできる最低限の保障を確保しましょう。掛け捨て型の商品を中心に検討するのが合理的です。

3.2 30代スタイリスト向け 結婚や出産を見据えた保障をプラス

スタイリストとして独り立ちし、収入も安定してくる30代。結婚や出産、マイホームの購入など、人生の大きなイベントを迎える方も多い世代です。守るべき家族が増えることで、保険に求められる役割も「自分自身のため」から「家族のため」へと変化していきます。

基本となる医療保険や就業不能保険の保障内容を見直し、より手厚くすると同時に、家族の生活を守るための「死亡保障」を新たに検討するタイミングです。ライフプランに合わせて保障をアップデートしていきましょう。

3.2.1 家族のための死亡保障の考え方

万が一のことがあった際に、遺された家族が経済的に困らないように準備するのが死亡保険の役割です。特に、配偶者やお子さんがいる場合は、その後の生活費や将来の教育費などを考慮した保障額を設定する必要があります。

必要な保障額は人それぞれですが、保険料が割安な「定期保険」や、お給料のように毎月定額を受け取れる「収入保障保険」を活用することで、合理的に大きな保障を準備できます。遺された家族が路頭に迷うことのないよう、責任として備えておきたい保障です。

3.2.2 女性特有の病気に備える特約

女性美容師の場合、妊娠・出産に伴うリスクや、乳がん・子宮がんといった女性特有の病気への備えも大切です。これらの病気は、治療が長引いたり、デリケートな問題で精神的な負担が大きくなったりするケースも少なくありません。

医療保険に「女性疾病特約」を付加することで、対象となる病気で入院した際に給付金が上乗せされるなど、手厚い保障を受けられます。通常の医療保障にプラスアルファの安心を備える選択肢として、ぜひ検討してみてください。

3.3 40代以降・オーナー向け 経営リスクも考慮した保険選び

40代以降は、店長やサロンのオーナーとして経営に携わる方も増えてきます。ご自身の健康問題が、個人の収入減だけでなく、お店の存続や従業員の生活にも直結する立場になります。そのため、保険選びもより多角的な視点が必要になります。

個人の生活保障に加えて、事業を守るための保障も考慮に入れることが重要です。例えば、経営者自身が働けなくなった場合の事業運転資金や、万が一の際の借入金返済に充てるための死亡保険などが挙げられます。ご自身の健康リスクだけでなく、経営者としての責任も踏まえた、盤石な保障設計を心がけましょう。

4. 美容師の保険選びでよくある質問

いざ保険を選ぼうとすると、さまざまな疑問が浮かんでくるものです。ここでは、多くの美容師さんが抱える保険選びの疑問について、Q&A形式でわかりやすくお答えします。

4.1 手荒れや腰痛の持病があっても保険に加入できる?

結論から言うと、手荒れや腰痛などの持病や既往症があっても、生命保険に加入できる可能性は十分にあります。ただし、加入時には健康状態を保険会社に正しく伝える「告知義務」があり、その内容によって条件が付く場合があります。

例えば、「特定の部位(手や腰など)については一定期間保障の対象外とする」といった条件(部位不担保)や、他の方より少し保険料が割増になるなどのケースが考えられます。大切なのは、ありのままを正確に告知することです。もし告知内容が事実と異なると、いざという時に給付金が支払われない可能性もあるため注意が必要です。

また、持病がある方向けに加入条件を緩和した「引受基準緩和型保険」という選択肢もあります。通常の保険より保険料は割高になりますが、持病の悪化や再発に備えたい場合の心強い味方となります。

4.2 保険料の相場は月々いくらくらい?

保険料は、年齢や性別、選ぶ保険の種類、保障内容、健康状態によって大きく変動するため、「相場はいくら」と一概に言うことは非常に困難です。しかし、ご自身の状況に近いモデルケースを知ることで、おおよその目安を掴むことはできます。

例えば、20代で独身のアシスタントの方であれば、病気やケガでの入院と働けなくなった時の収入減に備える医療保険・就業不能保険を中心に、月々3,000円~6,000円程度で基本的な保障を準備する方が多いです。30代になり家族が増えれば、万が一の際の生活費として死亡保障も加えるため、月々8,000円~15,000円程度がひとつの目安となるでしょう。

これはあくまで一例です。まずはご自身の収入のうち、無理なく支払い続けられる金額はいくらかを考え、その予算内で最大限必要な保障を確保するという視点で検討することが重要です。

4.3 どこで相談するのがおすすめ?

保険の相談先にはいくつかの選択肢があり、それぞれに特徴があります。ご自身の状況に合わせて最適な場所を選びましょう。

一つ目は、特定の保険会社に所属する営業担当者です。その会社の商品知識が豊富で、手厚いサポートが期待できます。二つ目は、複数の保険会社の商品を取り扱う保険代理店です。ショッピングモールなどにある来店型の保険ショップもこれにあたり、多くの選択肢から客観的に比較検討したい方におすすめです。

そして三つ目が、独立系のファイナンシャルプランナー(FP)です。保険だけでなく、貯蓄や資産運用など家計全体を踏まえた総合的なアドバイスをもらえるのが強みです。特に、個人事業主としての働き方や美容師特有のリスクを理解してくれるFPに相談できれば、より実情に合ったプランを提案してもらえるでしょう。

5. まとめ

本記事では、美容師特有の手荒れや腰痛といったリスクに備える生命保険の選び方を解説しました。会社員と異なり公的保障が手薄になりがちな美容師にとって、万が一の治療費に備える「医療保険」や収入減少をカバーする「就業不能保険」は特に重要です。ご自身の年齢や家族構成に合わせて必要な保障を見極め、安心してハサミを握り続けるためのお守りとして、最適な保険プランの検討を始めましょう。

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この記事を書いた人

美容室のミカタのアバター 美容室のミカタ 美容室の支援実績が豊富な税理士・社労士・弁護士

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